トランプ大統領就任演説 分析「あなたはもう二度と無視されません」

要約すると、

  1. 歴代大統領への謝辞とオバマ政権の振り返り。
  2. ホワイトハウス批判、外国優先の政治。
  3. アメリカファースト。アメリカをまた偉大にする。

歴代大統領への感謝の言葉ではじまるが、既存の政治家への批判に多くの時間が割かれている。

「彼ら(政治家)の勝利はあなたたち(国民)の勝利ではなかった」

 

そのうえでトランプは、

「今、すべてが変わる。この瞬間はあなたのものです」

と言い切る。政権移行は民主党から共和党への移行ではなく、

ホワイトハウスから国民への移行であると。

わたしはホワイトハウスではなく、あなたたち国民に寄り添っていると。

 

「空虚な言葉の時間はもう終わりだ」

スピーチのうまいオバマを辛辣に批判し、

「行動するときがやってきた」

と、自分は口先だけではないと主張する。

 

スピーチの終盤は、詩的になる。

「肌の色にかかわらず、皆、赤い血を流す」

「同じ夜空を見上げた子供は、同じ夢を見る」

ここは国民全体への共感を意識しているが、

 

最終盤の、

「あなたはもう二度と無視されません」

このフレーズに、今回の就任演説のすべてが集約されている。

一番人口の多い、中間層の白人に向けられたものだ。

オバマ政権時代に何もチェンジしなかったし、むしろ、ないがしろにされた階層。

つまりトランプを支持する階層だ。

「一緒に、またアメリカを偉大にしましょう」

とスピーチは締めくくられる。

 

まとめ。

スピーチそのものはオバマのほうがうまいが、

そのうまさは「空虚」であるから問題ない。

ストーリー性には乏しいが、ニュースでとりあげられるのは

「アメリカを再び偉大に」「アメリカファースト」であるから問題ない。

 

「あなたはもう二度と無視されません」

そのとき映った、白人男性の顔が印象的だった。

怒りと恥じらいをないまぜにした表情。

偉大なアメリカがこれ以上「無視」されるのは我慢できない、ということだ。